こんな夏場は・・・
2018.7.10 11:04
皆さんおはようございます。
本日からできる限り日記をあげていこうと思います。

さて今回は飛行機のパフォーマァンスについてお話ししたいと思います。皆さん飛行機は夏と冬どちらがいいパフォーマンスを出せると思いますか?





そうですね、冬なんです^^
これ、なかなか理解しにくいと思います。
私も最初は冬って寒いしエンジンのかかりとか悪そう、夏のほうが燃焼しやすいし何かと効率よさそう、って思っていました。
ですが実は飛行機のエンジンに関係する重要な要素がもう1つあります。
それは空気(酸素)なんです。
平面移動する車と違って、飛行機は3次元に動くことができますよね?
当然上空に行けばいくほど空気(酸素)は薄くなります。
これが夏と冬のパフォーマンスにどう影響するのかというと、温かい空気は上に昇ろうとし、逆に冷たい空気は下に下がろうとします。長時間浴槽に貯めたお湯につかろうとしたとき、足元が冷たくなっていてビックリ、という経験皆さんもされたかと思います(水や空気などの流体はその温度が低いほど下がろうとする)。それと同じで、夏場の空気は地上の酸素を上空に持ち去ろうとして結果、エンジンを効率良く燃やすために必要な酸素が足りずなかなか推力がでないといったことが起きるわけです。

この時期になると、数年前に調布で起きた小型機墜落事故を思い出します・・
猛暑日で、燃料満載、搭乗者も多い状態で離陸して悲劇が起きました。
二度とこのような事故が起きないように、お客様に飛べと言われても冷静に判断し、説明解釈する責任がパイロットにはあるのだと感じます。

長文失礼しました。