 ☆しゅん吉☆ |
写真 2010/8/16 2:56
先日友達と飲みに行った。 久しぶりだったので楽しかった。 いや、よく考えると久しぶりではない。 会いたかったのに会えなかったから、実際よりも長く感じて「久しぶり」だと思っただけだ。
飲み始めて少し経ち落ち着いた頃、話題は最近また始めたという写真の事になった。
ページをめくる。 流石だ。 学生の頃本気でプロを目指していただけあって、素人目にもアルバムの作品が高いクオリティだとわかった。 その中にはコンテストで大賞を取った作品も含まれていた。
あまりにも美しかったからなのだろうか。 “どんな気持ちで撮っているのだろう” 話を聞いた後しばらく考えていた。
忘れたくない美しいモノ、珍しいモノを切り取って形にしたいからか。 内から湧き出る何かを、その時の被写体を使って表現したいからか。 自分自身の興味や関心を、誰かと共有して解り合いたいからか。
3つ全て当てはまるような気もする。 1つも当てはまらず、撮りたいという本能的な欲求にただ従っているだけのような気もする。
本人ではないのだから解るはずがない。 でも、考える事を止めようとはしなかった。 何故か。
自分でも不思議だった。
今ならわかる。 見付けたのだ。 久しぶりに見るキラキラした友達を。 写真について話した時間こそ短かったが、優しくそれでいて意思の強さを感じる真っ直ぐな目はとても印象に残った。 最後に会ったのはその友達の誕生日だったが、その時に見せてくれた笑顔よりもずっと素敵な顔だった。
儚い一瞬だったからだろう。 綺麗な表情は記憶に強く刻み込まれたようだ。
心の底から好きな事をしている時、人は皆を惹き付ける魅力的な輝きを放つ。
写真について話しているだけで、これだけ“良い顔”をするのだ。 撮りたいと思った被写体を見付けた瞬間は、一体どんな顔をするのだろうか。
綺麗なモノが好きな人だから。 出来るなら、その姿を写真に撮って本人に見せてあげたい。
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