 岡本海 |
もう赤ちゃん作れそうな体だね 2024/8/30 0:28
紳士諸君なら一度は聞いたことがあるセリフだろう。今回はこの文章の美しさを解説しながら日本語の面白さについて語っていこう。
”もう”は辞書的な意味では、ある動作が終わった様を表すが、実際にはそれに付随して自分の欲求を正当化する表現である。例えば、もう課題は終わった。という単調な表現でも見えないところに(だからゲームしてもいい)という自分が今からする行為の正当化が含まれている。
”だね”は文末表現の一種で相手に自分の意見の同意を求める表現である。「この映画面白かったね」という表現には(自分は面白いと感じたし友人も面白いと感じただろう)という意味合いが隠れている。
つまり”もう赤ちゃん作れそうな体だね”という表現には見えない括弧に(だから××してもいいって皆も思っているだろう)という意味が含まれている。
この見えない括弧が日本語が面白い理由そのもので、一対一で単語を翻訳しただけではわからない本質的な面白さが隠れている。是非、世界トップのhentaiが味わえる言語使用者であることを誇ってほしい。
PS
このような変態的創造性はいつからあるのかと疑問に思いながら万葉集を読んでいたら以下の歌を見つけた。どうやら我々日本人は1300年前から何も変わっていないようだ。
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